夢を見る
第97章
     97
 一月も徐々に終わりが近付き、忙しさは変わらない。


 あたしも思うのだ。


 玉木たちが平日、大量の企画書などを送ってくるので、一つ一つに目を通すのが大変だと。


 ゆっくりする間はない。


 ずっとパソコンに向かっていた。


 別に気になることはない。


 単調な毎日が流れていくというだけで。


 日々倦怠していた。


 やるせないと思うことが多々あったのである。
 

 だけど、気に掛けてなかった。


 おまけに時間など、作ればいくらでもあるのだから……。


 あたしも食事休憩時ぐらい、軽く息をつく。
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