夢を見る
第98章
     98
 日曜が終わり、また平日に戻る。


 月曜の朝、通常通り出勤し、社のフロアへと入っていった。


 昨日、雄哉と抱き合った時の感触がまだ腕に残っている。


 だけど、平日はまた、気を張る必要があった。


 ゆっくりしてもいられないからである。


「おはよう」


 午前八時半過ぎに自分のデスクに行き、玉木に声を掛けると、


「ああ、主任。おはようございます」


 と返事が返ってきた。


「また気合い入れて頑張ってね。今週も企画書ガンガン打ってちょうだい」


「分かりました」


 玉木がそう言い、デスクでキーを叩き始める。
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