夢を見る
 夜ぐらい、いいだろうと思っていて。


 夜間は不安が増す時間帯なのだけれど、平常心でいた。


 別に特に誰かに電話したりもなく、普通に読書したり、DVDを見たりして過ごす。


 あたしも思うのだ。


 疲れていると。


 でも、そうばかりも言ってられない。


 何もしない時間などないのだ。


 ただ、週末はずっと雄哉と一緒に過ごせると思えば、気が楽だった。


 ゆっくりし続ける。


 日付が一つ変わる午前零時前には眠るようにして。


 普段ずっと仕事をしているのだけれど、当然不安はある。


 だけど、いくら考えてもしょうがない。


 だから気を紛らわすために、読書やDVD鑑賞が必要だった。
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