夢を見る
第101章
     101
 日曜も終わり、また平日になると、通常通り出勤する。


 単調さに参っていた。


 確かに三十代というのは、仕事もプライベートも充実する年代だ。


 そう思っていた。


 だけど、とにかく疲れる。


 月曜の朝はだるい。


 まあ、そうも言ってられないのだし、午前七時頃に起き出せば、コーヒーとトーストで簡単に食事を済ませて、必要なものを入れたカバンを持ち、部屋を出る。


 昼間は社でずっとパソコンのキーを叩き続けていた。


 変わらずに、である。


 渇望というものはあった。


 あたしも欲望の塊なのである。


 普通にずっと仕事しながら、合間の時間はタブレット端末で読書したりしていた。
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