夢を見る
第102章
     102
 土曜の夜、熱く交わった後、日曜の朝を迎える。


 あたしの方が先に起き出し、キッチンでコーヒーを淹れて、簡単に朝食を作った。


 トーストを二枚焼き、カットしたウインナーと卵でスクランブルエッグを作って、野菜サラダを添える。


 二人分作り、午前九時前に、


「雄哉、起きて」


 と言った。


「ああ、済まないね。寝坊しちゃった」


「いつもなら会社に行ってる時間でしょ?」


「うん。とっくに、仕事始めてる時間だよ。営業だしな」


「でも、さすがにこれだけ眠ればいいわよね?」


「ああ。疲れ取れてるし」


「ゆっくりしてね。あたしも急かさないから」
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