夢を見る
 あたしもそうだった。


 何せ、忙しいのだ。


 何かと。


 自宅に仕事を持ち帰り、こなすこともあったのだし。


 睡眠の質がいいと、日中の不安がやや和らぐ。


 そう思っていた。


 もちろん昼間の作業中など、緊張感があったので、眠気などは差さなかったのだけれど……。


 ずっと企画書を打ち続けていた。


 絶えず、である。


 いろんな意味で葛藤があるのだ。


 もちろん、いくら実家との関係が途切れたにしても、怒りのようなものはまだ残っていた。


 人間だからである。



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