夢を見る
第106章
     106
 土曜が終わり、一夜明けて日曜になる。


 あたしの方が先に起き出し、キッチンへと入っていった。


 コーヒーをカップに二杯、ホットで淹れて、雄哉の分には蓋をしておく。


 冷めないように、だ。


 そしてあたしも自分のカップに淹れていたコーヒーを飲んだ。


 ゆっくりと、である。


 別に大丈夫だった。


 眠たさはあっても気持ちは落ち着いている。


 まだ彼は眠っていた。


 ベッドの上で半裸のままだ。


 洗面台で洗顔し、タオルで拭いてから、キッチンへ戻る。


 あたしも思っていた。

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