夢を見る
 別に気に掛けることはないと。


 目の前にある問題など、些細なことだと感じているのだった。


 人間は大きなことをするには、小さな何かを捨てないといけない。


 そう思えるからこそ、絶えず前進できるのだった。


 まあ、確かに雄哉に聞いてもらいたいこともあったのだけれど、あたしも彼より年長だったし、アドバイスも限界があると思っていたのである。


 苦しい時は次にラッキーなことが起きると考えていた。


 これはある意味、プラス思考である。


 嫌なことが雲散霧消し、前進するエネルギーに変わるという。


 そんなことを考えていたので、別にそう深くは気に掛けてなかった。


 それに人生に無駄な時間などない。


 必ず光が見えてくる。


 そう思えた。
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