夢を見る
 まあ、確かに考え事は続いていたのだけれど……。


 でも、考えない人間などいない。


 それにずっと日々を送りながらも、取り留めのないことが脳裏を過る。


「おはよう、友里」


 雄哉が起きてきた。


「ああ、おはよう。……コーヒー淹れてるわよ」


「ありがとう。いただくよ」


 彼がそう言って大きく背伸びし、キッチンへ入ってくる。


 そしてスマホを充電器から抜き取り、ネットに繋いで見ながら、コーヒーのカップに口を付けた。


 飲みながら、ゆっくりしているようだ。


 あたしもコーヒーを飲みながら、極力平常心へ持っていく。

 
 雄哉が、
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