夢を見る
 仕事の合間に。


 確かに拘束中は何かときつい。
 

 フロアではパソコンのキーを叩き続けていた。


 企画書などを作成するためだ。


 玉木たちもずっと仕事をしてくれていた。


 おかげで瀬岡たち課長級以上の上役に睨まれずに済む。


 あたしも感じていた。


 平日はきつい業務をこなすしかないと。


 人間だから、誰でもそうだ。


 日々与えられた仕事をするのが、人である。


 昼間、食事休憩に行く際、玉木が、


「主任、体調がお悪かったら、いつでも言ってください」


 と声を掛けてくれた。
< 742 / 815 >

この作品をシェア

pagetop