夢を見る
第114章
     114
 三泊四日の日程で予定を組んでいて、まず一泊してから、島滞在の二日目にサンダルを履いてビーチへ向かった。


 焼けるように熱い砂浜がある。


 踏みしめながら歩いていく。


 温度はかなり上がっていた。


 あたしも思う。


 これだとずっと蒸されるわねと。


「友里」


「何?」


 Tシャツを着ている雄哉が、背後から呼んできた。


 振り返ると、彼が、


「ここのパラソルで休もうよ。暑さで体力消耗しちゃてるし」


 と言い、傘の下に陣取る。
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