夢を見る
 合間に雄哉の事を想ったりもする。


 その繰り返しだった。


 別に感情的になることはない。


 元々あたし自身、冷静なのだから……。


 何かに直面したとしても、上手く交わすことが出来た。


 多少の事があっても、平気なのである。


 動じなかった。


 そういった訓練を普段からしているからである。


 まあ、昼間は社で管理職にいて、オフィスの喧騒からは逃れられないのだが……。


 部下たちもいろんなものを作っては、メールで送ってくるのだ。


 あたしも全部に目を通す時間はなかったのだが、中には目に留まるものがあった。


 それは上の人間にも逐一報告している。


 確かにうち程度の規模の会社じゃ、管理職と平社員の区別は付きにくい。
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