夢を見る

第１６章

　　　　　１６
　その週も丸一週間仕事が終わり、土曜も開けて、日曜になった。


　あたしも朝方眠かったのだが、起き出してスマホを見ると、メールが入っている。


　雄哉からだ。


　<おはよう、友里。一週間お仕事お疲れ様。今日部屋に遊びに来るよ。待ってて。じゃあまたね>と打ってある。


　あたしも返信するため、フォームを作り<分かった。食事用意して待ってるわ。じゃあまた後でね>と打って送り返す。


　そして軽く息をついた。


　スマホをテーブルに置き、キッチンへと入っていって、アイスコーヒーを一杯淹れるため、薬缶でぬるま湯を作る。


　冷たいコーヒーを淹れた。


　氷をゴロゴロ浮かべて、だ。


　食パンを焼き、トーストを作る。


　休日は彼が来ること以外、特に変化はない。