夢を見る

第１７章

　　　　　１７
　平日、淡々と仕事をこなしているので、幾分退屈だ。


　あたしも社にいる時は、一日中パソコンのキーを叩き続けていた。


　相変わらず、明け方、夢を見てしまう。


　起き出すと、体の中に鉛が入っているかのように、重たい。


　あっという間に一週間が終わり、週末になった。


　ずっと倦怠していたから、土日は息抜きだ。


　金曜の夜、雄哉からメールが入ってきていた。


　<お仕事お疲れ様。明日会おうね。じゃあまた>と短い文面のメールが、だ。


　あたしも返信した。


　<分かった。待ってるから来てね。じゃあね>と打って送り返す。


　彼もいつも一日中営業している。


　ずっと外回りするのが仕事だ。