甘え下手
一方の参田さんは私と沙綾の顔を遠慮なくじろじろと見比べて、「あぁー、そういえば似てるかも」と納得していた。
私と沙綾は二つ違いの姉妹だ。
上に兄がいるから三人兄妹。
よくある漫画のように、姉妹なのにまるで似てないなんてことはない。
パーツはそれぞれ似てるのに、全てそろうと沙綾の方が圧倒的に可愛いというだけ。
そのことを私がコンプレックスに感じてないといったら嘘になる。
でも、私達はこうして飲み会に誘い合うほどには仲が良かったし、私は参田さんに恋愛感情は皆無だから、紹介して取られたくないという意識も働かない。
それに参田さんは沙綾の好みじゃないと思う。
「さーちゃん、参田さんの奢りだから、好きなだけ食べよう」
「えっ、俺給料日前ですけどっ」
「それ私も同じです」
「わーい、何食べよう」
私と沙綾は二つ違いの姉妹だ。
上に兄がいるから三人兄妹。
よくある漫画のように、姉妹なのにまるで似てないなんてことはない。
パーツはそれぞれ似てるのに、全てそろうと沙綾の方が圧倒的に可愛いというだけ。
そのことを私がコンプレックスに感じてないといったら嘘になる。
でも、私達はこうして飲み会に誘い合うほどには仲が良かったし、私は参田さんに恋愛感情は皆無だから、紹介して取られたくないという意識も働かない。
それに参田さんは沙綾の好みじゃないと思う。
「さーちゃん、参田さんの奢りだから、好きなだけ食べよう」
「えっ、俺給料日前ですけどっ」
「それ私も同じです」
「わーい、何食べよう」