甘え下手
「そうだっけー? まあ翔馬にすら興味なしって珍しいと思ったけど、今思えばすでに室長とデキてたんだな」
「……だな」
「比奈子ちゃんカワイソー。とんびに油揚げさらわれるってこのことだよな! あっ、もしかしてそれが原因でナーバスになってるとか? マリッジブルーってヤツ」
「他人の結婚でマリッジブルーって言わねーだろ」
呆れて煙草に火を点ける。
ふーん。
櫻井室長の結婚話もう公になってんのか。
課が違うからまだ情報は回ってきていない。
もちろん比奈子からも聞いてない。
それが比奈子がおかしい原因だとすれば。
「……面白くねえな」
「だろ!? 広報課のプリンスと庶務のマドンナが結婚なんてありがちすぎて面白くないよな!?」
「そういう意味じゃねえよ」
相変わらず仁とは会話がかみ合わない。
まあ、あれだけ思い入れのあった相手が目の前で結婚報告してんだから、そうなっても仕方ないのかもしれない。
実際、最近の比奈子は不器用ながらも俺によりかかってくるというか、いつもよりも甘えたがっているように見えてならない。
「……だな」
「比奈子ちゃんカワイソー。とんびに油揚げさらわれるってこのことだよな! あっ、もしかしてそれが原因でナーバスになってるとか? マリッジブルーってヤツ」
「他人の結婚でマリッジブルーって言わねーだろ」
呆れて煙草に火を点ける。
ふーん。
櫻井室長の結婚話もう公になってんのか。
課が違うからまだ情報は回ってきていない。
もちろん比奈子からも聞いてない。
それが比奈子がおかしい原因だとすれば。
「……面白くねえな」
「だろ!? 広報課のプリンスと庶務のマドンナが結婚なんてありがちすぎて面白くないよな!?」
「そういう意味じゃねえよ」
相変わらず仁とは会話がかみ合わない。
まあ、あれだけ思い入れのあった相手が目の前で結婚報告してんだから、そうなっても仕方ないのかもしれない。
実際、最近の比奈子は不器用ながらも俺によりかかってくるというか、いつもよりも甘えたがっているように見えてならない。