甘え下手
ザバッとお湯ごと持ち上げられる勢いで、お姫様抱っこで湯船から出される。
思わず「ひゃあ」と声を上げて阿比留さんの首にしがみついてしまった。
「お、比奈子ちゃん積極的ー」
脱衣所に下ろされてバスタオルで身体をくるまれる。
阿比留さんがそのまま私を再び抱きあげようとするから、「風邪ひいちゃう……!」とあわててもう一枚のバスタオルで彼の身体を拭いた。
見てない、私は何も見てないよ……!
自分に言い聞かせながら、視界に入らないように上向くと、ちょうどいい位置に阿比留さんの顔があって、そのまま唇を奪われる。
阿比留さんはキスをしながら器用に私の髪をタオルで拭いていた。
ちょっと、そんなことされたら変な気分になっちゃうからやめて……!
なんて思っても、そんな私の弱い抵抗なんて意に介さず、まるで撫でるように今度は身体を拭いてくれる。
「阿比留さん、手つきがやらしい……」
「そう? 気のせいだろ」
鼻唄でも歌いだしそうに上機嫌な阿比留さんは、飄々ととぼけると今度こそタオルを巻いた私の身体を抱き上げた。
思わず「ひゃあ」と声を上げて阿比留さんの首にしがみついてしまった。
「お、比奈子ちゃん積極的ー」
脱衣所に下ろされてバスタオルで身体をくるまれる。
阿比留さんがそのまま私を再び抱きあげようとするから、「風邪ひいちゃう……!」とあわててもう一枚のバスタオルで彼の身体を拭いた。
見てない、私は何も見てないよ……!
自分に言い聞かせながら、視界に入らないように上向くと、ちょうどいい位置に阿比留さんの顔があって、そのまま唇を奪われる。
阿比留さんはキスをしながら器用に私の髪をタオルで拭いていた。
ちょっと、そんなことされたら変な気分になっちゃうからやめて……!
なんて思っても、そんな私の弱い抵抗なんて意に介さず、まるで撫でるように今度は身体を拭いてくれる。
「阿比留さん、手つきがやらしい……」
「そう? 気のせいだろ」
鼻唄でも歌いだしそうに上機嫌な阿比留さんは、飄々ととぼけると今度こそタオルを巻いた私の身体を抱き上げた。