腐女子な漫画家に溺愛されチュウ!?



男は意識を手放していた。

岩動は、小さくため息をつくと立ち上がってペンを引っこ抜いた。


そして、もう使いモンならねーぜ、とか独り言を言いながら今度は長いため息をついた。

すると。


岩動が、俺達が居ることに気づいた。

目があった瞬間、俺の肩は見苦しく跳ねてしまう。


「いいねぇ、いいねぇ、んひゃひゃ☆」

そう、怪しい笑みを浮かべながら先っぽがひしゃげたペンを両手に持ってゆっくりとこちらに歩み寄ってくる。


もはや誰の返り血か分からない血が飛び散った制服に身を包みこちらに向かう姿はまさに地獄絵図。

あれ??


ちょ、なんか…

視界がボヤけてきた…





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