腐女子な漫画家に溺愛されチュウ!?




授業中。

窓の外をぼうっと見つめ続けるのは、今度は俺の番か??


隣の山口が、俺に話し掛ける。

「紅さん、どうしたんッスか??あ、今月号のちゃお、買っといたッスよ」


と、山口が今月号のちゃおを俺の机の上に置く。

頭にキタ。

この俺が、この弱っちい少女漫画を読むとでも思ってんのか!?


「てめぇ!!山口!!いつになったら覚えンだ!!!俺はりぼん派だろーが!!!!!」


そう怒鳴りちらしてちゃおを扉に投げつける。

「すいません!!俺はマーガレット派なんスよ!!!」


「知るかァァァ!!!俺は断固りぼん派だ!!」

山口と、言い合いをしていたらほたるが立ち上がってちゃおを手にとった。

「私はちゃお派だぜ☆」


効果音に、キラーンが出そうなくらい眩しいピースとウインクをしてくる。

「知るかぁ!!つーかちゃおにBLとか生々しいモン載ってねーからね!?」


俺が、そうツッコんでやると、ほたるをチッチッ、と下を鳴らしながら人差し指を振る。

「善哉、分かってねぇなァ…妄想で広がっていくんだよ!!」

そう言い終わるとほたるは腕を組んでかなりのドヤ顔をしてくる。


そこから、授業中にも関わらずにクラス中の皆は何派、という話しで盛り上がった。





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