腐女子な漫画家に溺愛されチュウ!?
夕日がキラキラとほたるの色素の薄い髪を照らし付ける。
袋を抱えて歩いているから、持とうか??って言ったら。
「いい。服と戯れさせて」
って。
俺は付き合った女なんて一人も居なかったから、ほたるが異常なのか分からなかった。
女なら、皆服が好きだろ。
そんなイメージがあったから、嫌みは言わないでただ相槌だけうっといた。
それから会話があるわけでもなかった。
この前みたいに会話が無いからといって苦しい事も無かった。
そんな無言の空気さえ、心地好かった。
すると、ほたるが口を開いた。
「…善哉」
「ん??」
隣に並んで、距離を縮める。
ほたるは服に顔を押し当てたまんまでこっちを向かない。
「ぜーんや」
「はーあいっ」
「善哉くーん」
「はいー」
「善哉ぁ」
「なんだ??」
「善哉……愛してる」
「そっか」