腐女子な漫画家に溺愛されチュウ!?
俺達は、俺達の時間をとことん楽しんだ。
占い行ったり
劇見に行ったり
キスしたり
キスしたり
キスしたり。
何か生まれ変わった気分だった。
ひょっとして女恐怖症治ったんじゃねぇの??
甘い時間を過ごし、甘い事を考えていると校内に雑なアナウンスが鳴り響いた。
『はぁ〜いッ!!前半後半終わりましたねーッ』
アナウンスは、飄々とした喋り方で確か去年も同じヤツだったな。
『去年も司会コイツじゃーんって思った貴方は探偵になれるカモ!!ご察しの通り放送委員委員長、伊東一(イトウハジメ)だよーん」
やっぱり。
三年のコイツは去年放送委員委員長になって、文化祭の大イベントを仕切るようになった。
全校生徒が集まるメインイベントで、司会をできるのは放送委員にとっては一生心に残る誇りらしい。
二年司会を務めるだけあって、トークの腕もいい。
『皆様お待ちかねイベントは体育館にて!!皆、来いよな!!夜露死苦!!!!!!」
そう盛り上がった後に、似合わないピンポンパンポーンという音が鳴り響く。
どうやら、ほたるは来たてだから分からないようでぞろぞろと体育館に向かう野郎共を見て焦っている。
俺も、ほたるの手をひいて体育館に向かった。