腐女子な漫画家に溺愛されチュウ!?
そして、俺達は親父の家の前までついた。
皆さんは、どんな家を想像していた??
ぼっろいアパートだとでも想像したら大間違い。
何かムカつくぐらい新築なマンション6階に住んでやがる。
俺はインターホンを押したらかわいらしい音が部屋に鳴り響いたのが確認できた。
ほたるは少し緊張しているのか、俺の後ろに居る。
いっつもほたるに振り回されてばっかだった俺はちょっとした優越感。
まず、上の方がガチャン、と鍵を外された後にまた下の方がガチャン、と音がした。
そして、妹、藍(アイ)が扉を開けてくれた。
「にぃ、久しぶ…り…??」
俺だけだと思った藍は、ほたるを見て驚いていた。
「おぅ、藍、久しぶり。つーかまた髪染めたな??痛むからやめろって言ってンだろが」
そう言って玄関に入って行くのは俺だけ。
ほたると藍を顔を合わせていた。
「ほたる、そいつが俺の妹、藍。んで藍、そいつが俺の彼女の岩動ほたるな」
玄関入ってすぐの廊下を真っすぐ歩いて親父が居るリビングのドアを開ける。
すると、兄貴と親父がまだ昼にもなってないのにもう一杯いっていた。
すでに出来上がった親父が俺にくっついてくる。
あぁ、酒くせぇ。
「アッハッハッ!!ようこそ、我が息子と娘よ!!!」
気ィ早いんだよ。
つか、喋るな!!!!
臭いの!!!臭いっつってんだろがぁ!!!
喋らないだけでいいンだから!!
兄貴も、柿ピーを食べながらくつくつ笑う。
「もう一人妹できるなァ…ハハッ」
とか言い出す。
それに反応したのは藍とほたる。
「ええっ!?私達そこまで…!!」
珍しく顔真っ赤にして否定しているが兄貴は面白がってまた喉を鳴らす。
藍も藍で、大声をだしていた。
「はぁッ!?にぃとハゲ知ってたンなら言ってよ!!」
あーあーあー。
だから嫌いなんだよ、こっちの家。
「藍ちゃん!!ハゲとらんよ、パパは!!」
煩いし。
「ハゲ!!」
静かになる時なんてねぇぐらい。
「何だと正哉てめぇ表でろぉ!!!」
「ハゲにハゲって言って悪い事なんざねぇだろ」
「ありますぅーコンプレックスを言われたら泣きそうになりますぅー」
「柿ピーと挟んで食うぞ」
まぁ、いっか。
ほたるも笑ってくれてるみたいだし。