完璧な先輩の秘密☆【完】
「あ、あたし行くね?」




女の人がそう言って帰って行った。





「あー、バイバイ」





智也先輩がそう言った。





あたしは無言で靴を履いた。





「椎名ちゃん?帰るの?」




優しい声で言った。





帰るの?




じゃないでしょ?




あたしはこんなに先輩が好きなのに、先輩はまだ元カノに気があるの?





「…先輩は本当にあたしが好きなんですか?」





「え?」




先輩の動きが静止した。





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