完璧な先輩の秘密☆【完】
あたしはその声で柱の向こうの声に意識を集中させた。




「…でも俺、椎名ちゃんが好きなんだ」





そう言った。





先輩…。




あたしの目から涙が出そうになるが必死に堪えた。




じゃぁ、じゃぁ、なんでゆゆか先輩を助けるような事をしたの?





先輩の考えてる事が分からないよ。





あたしがボーッとしていると千晃君がもうオーダーをしてくれていた。





「あっ、ごめんね?任せちゃって」





あたしがそう言うと




「椎名は先輩の話を聞いていればいいよ。俺の事は気にしないで?」





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