キミの笑顔を、ずっと隣で。
親友 -健人side-
「えっと…クラス何組かな…?」
まず、気になるのはクラス。
俺は、みんなが「クラス同じだー!!」とか、「離れたー!!」って言ってるところへ
行こうとした…が、いきなり、
「健人!!!!!おっはよー!!!!」
後ろから肩をどつかれた。
「うわぁぁあぁ!!…って、なんだ、裕太か。」
「『なんだ』ってなんだ、『なんだ』って!!悲しいだろ!!」
この、ハイテンションな奴は桐谷裕太(きりたに ゆうた)。
去年知り合ったばっかりだけど、すっかり意気投合して、
胸をはって親友と言えるやつだ。
「そういえば、健人クラス表見たのか?」
「あ、まだ見てねぇ!!」
「早く見に行こうぜ!!俺、もう待ちきれない!!」
…待ちきれないなら、1人でいけよ!!
と、俺の心の声が聞こえたのか
「健人行かねーの?じゃあ、俺見てくるからそこでちょっと待ってて!!」
と、1人で行ってしまった。
「はぁ…」
あいつ、いつもハイテンションだからなぁ…。
でも、裕太以外にあんま話した奴いねぇし…
「せめて、裕太とは同じクラスになりたいな…。」
「やったぜ健人!!」
「なっ!?!?」
またしてもいきなり背後から現れた裕太。
「何が『やったぜ』なんだよ。」
…まぁ、ほぼ予想はついてるけど…。
「俺たち、同じクラスだったぜ!!」
予想的中。