密の味~一度あなたに触れてみたい~
始めは無反応だった彼女も、背後の俺の不穏な動きに気づき、身を固くした。
それでも構わず。
好きに動き回ってた指先は、一番触れたい場所に行き着く。
でもそこは固く閉じられてて。
それ以上先に進めねぇ。
まあ、当たり前か。
許せるワケねぇよな。
でも、ゴメン……凛さん。
今日だけは許してよ。
好きなんだ、ホントに。
どこもかしこも。
何から何まで。
アンタなら――…全部。