【完】運命的な許嫁

「は？あんたねぇ…」



「まぁまぁ…有沙ちゃん
しょうがないよ…
聞こえちゃったんだから」


私は有沙ちゃんが
再び怒鳴りそうに
なったのを必死で止める。



「竜唏くん…
私達の話を聞いたってことは
私に彼氏が出来たことも
全部知ってるんだよね…？」



「…」


竜唏くんは何も言わず
首を縦に振った。



「そっか…最低だよね…私…」


「なんでなんだよ!!」


「………。」


「風牙のこと好きなんだろ!?
好きなんだったら
その思いを全部伝えろよ!!」



「だからっ!!」



「…この前自分のせいで
風牙は記憶喪失になった
ってゆってたよな？
どうして自分のせいだって
思うんだ……？」



「あのね……
私が中学の時…」




私はあの日お母さんに
言われた事を全部
竜唏君に話した…