【完】運命的な許嫁
靴を履き変えて
階段を登る。
すると、何やら
私達のクラスの階の
廊下が女子で溢れかえっていた。
「あ、有紗ちゃん、、、
何これ、、、」
「え、分かんない、、、」
こんな会話をしてると、
「きぁぁぁぁぁあぁぁあ!!!!」
「きたきた!風牙くーん♡♡♡♡♡」
「あ、、、!竜稀くーん♡♡♡♡」
「かっこいい♡♡♡♡2人とも♡♡♡」
私達は、階段を登ってる
途中で二人の姿は見えないけど、
女子の声で二人が廊下に出てきた
事は分かった。
それにしても、2人。
人気はあったけどここまで
キャーキャー言われてるのは
初めてみた。
「え…?竜稀?」
そんな有紗ちゃんの声で前を向くと
こっちに向かってくる二人が
輝いてみえた。
なぜならば、二人が
ホスト姿をして、
髪型もいつもと違って……
こっちに向かってくる!!
風牙くんは最高に不機嫌
な顔をしながら女子を掻き分け
ながらこっちに向かってる。
竜稀くんも少しウザそうな顔を
しながらも、ひきつった顔で
女子に手を降っていた。