【完】運命的な許嫁
……………私は今
またもや4階の準備室で
風牙くんに壁に追いやられてる
最中です……
今回は私の妄想に自分でヤキモチ
妬いて勝手に風牙くんに「バカ!」
なんて言っちゃったんだもん……
怒るの当たり前か……
「なぁ、んで『ばか!』って
どーゆーこと?」
そんな事を言いながら
ジリジリと私を壁の方に
追いやる風牙くん。
「えと、あのあの…あ!
そうそう!間違えた!
間違えたの!!」
そう言った瞬間
準備室の冷たい壁が
私の背中に当たった。
「ふーん。間違えた…ね。」
「そうなの…ボーっとしてて
間違えたの!!」
「嘘だろ?顔に書いてある。
『嘘です。』って」
「ぅ………」
バレバレだ。
もー。どーしよ。
「言ってみ?」
言えない。嫌われる…