【完】運命的な許嫁
俺たちは誰も居なそうな
場所に移った。
しばらくの間
二人とも黙ったままだったが…
最初に口を開いたのは
竜唏だった…
「俺が心音ちゃんに
惚れてるのはお前…
知ってたよな…?」
「あぁ…」
「じぁ…何で…」
俺は…
入学式の朝親父に
『許嫁だ』と言われたこと。
最初は久穏も他の
女と変わらねぇ。
と思った…
でも喋っていくうちに
他の女とは違うと
思ったこと。
久穏が他の男と
喋っていると何故か
イライラすること。
を話した。