冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ


「言うこと聞くって言ったじゃない。るりを傷つけた分…でしょ?」



「そうだけど…!よりによってなんでそれなんだよ…。違うだろ…。
るりは、純粋なままでいろよ。」




「は?私が純粋?笑わせないでよ。」





るり?



どうしちゃったんだよ…るり。





「なぁ…おかしいよ…。るり。
いつものるりに戻れよ…なぁ!」




両肩を必死に揺すった。

戻って来い、戻って来い。


と、願いながら。



でも、そんな願いは




「これが、本当のるりだよ。今まで騙されてたのー?ふっ。バッカみたい。」





儚く散った。



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