冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ



「…るりは良い子じゃない。純粋でもない。それは、皆のイメージで。本当のるりは違う。」




心臓がバクバクと音を立て、額には汗がジワリと浮かんだ。


信じたくなかった。


るりは、こんな子じゃないと。



でも、目の前にいるのは紛れもなくるりで。
一つ違うと言えば、いつもの目ではなかった。光を失ったような…そんな目。




< 151 / 196 >

この作品をシェア

pagetop