冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ
でも
『アキヒロ、シよ。』
毎週、水曜日。
るりの部屋で
最後までしない行為の日だけは
素直なるりだった。
「…アキヒロ…辛い。」
どうして、涙を浮かべて辛いと言うのか。
それなら、しなければいいのに。
しかし、るりの涙を浮かべた顔は
まったく偽りのない表情。
るりは、分からない。嘘つきなのか、正直者なのか。
しかし、そんな俺たちの関係にも終止符が打たれる時がきた。
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