冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ



長い長い約束が続いた俺たちは、ついに卒業式を迎えた。





卒業式のあと、表面上ではいつもの幼馴染みのように帰る俺たち。



この日も、肩を並べて歩いていた。


「そういえばさー。るり、アキヒロの高校聞いてないんだけど。」



「……。」




「っていうか、いつも話逸らされてたし。…って、聞いてる?」




「…なぁ。るり。」




「は?なに。」




「俺、この街出るから。」



「…は?」



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