冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ



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「それから、また…親父の転勤がここになって。
この高校に来たってわけ。」





そう言い終わったアキヒロの表情は、苦しそうな悲しそうだった。






好きだったんだ。



山口のこと。





「今は…?」



「んー?なにが?」




「今は…山口のこと。」




「…もう、なにもない。好きって感情も生まれない。」






「そ。」




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