冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ



「…おい。…勝手に好きとか言ってんなよ。」



横田くんは、とても怖い顔で佐野くんを睨んでいた。




「ごめんって。…でも好きになる"前"だから、いいでしょ?」



「……まぁいい。とりあえず…ありがとな。」




横田くんは、そっぽを向いて佐野くんにお礼を言っていた。



なにが…ありがとう…なの?






佐野くんは、いえいえっと言いながら人懐っこい笑顔を私達に向けて

どこかへ行ってしまった。





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