冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ


この空間には…私と横田くんの二人だけで他は誰もいない。



張り詰めた沈黙の中、口を開いたのは横田くんからだった。






「……上手く言えないけど。
佐々木以外の女子には…興味、ないから。」




横田くんは、あまり喋る方じゃない。だけど、今…こんなに嬉しいことを私に言ってくれている。




「…うんっ…」




私のために…


言ってくれてる。



そう思うだけで、涙がまた溢れ出した。



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