冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ
横田くんは、悲しそうな顔をしながら私の元へ歩いてきた。
そして、私の頬にそっと触れて…親指で涙を拭いながら
「…ごめんな。」
と、私の頭に…横田くんの頭をくっ付けてきた。
(…至近距離…!!!)
今、こんなこと考えてる場合じゃないのに…
「…佐々木、これからは…ちゃんと女子の誘い断るから。」
横田くんが、そう言って
上目遣いで私のことを見つめてきた。
(…うぅ…ズルい。この顔…。しかも、くっ付けられてる頭が熱いよー…。)