冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ



そう、思い

ナオコの可愛さに、体をモジモジしていると……




「こんにちは。」



と、頭上から声がした。




見上げれば、そこには……







紛れもなく

このクラスに転入してきた



佐野アキヒロが、立っていた。




え?



これ、目合ってるよね?




もしかして、私に挨拶をしているのかな?







「……こん…にちは。」




「俺の名前、覚えてくれてる?」




は?え?
この人、めっちゃ喋りかけてくる!!




「…佐野くん…」



「うん。覚えてくれてたんだ!」



「当たり前ですよー…クラスメイトになったんですから…」



「ありがとうっ。そう言ってもらえて、嬉しいなぁ。あっ…そうだ!
良かったら、今日一緒にお昼食べない?」






しかも、なんか誘われた!!!





「あ、用があるのでダメです。」



「どうしても?」



「どうしても…。」




「そっか。なら、仕方がないね。」




「ははは……。」




本当に何なんだ。佐野くん。



< 30 / 196 >

この作品をシェア

pagetop