冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ
そう、思い
ナオコの可愛さに、体をモジモジしていると……
「こんにちは。」
と、頭上から声がした。
見上げれば、そこには……
紛れもなく
このクラスに転入してきた
佐野アキヒロが、立っていた。
え?
これ、目合ってるよね?
もしかして、私に挨拶をしているのかな?
「……こん…にちは。」
「俺の名前、覚えてくれてる?」
は?え?
この人、めっちゃ喋りかけてくる!!
「…佐野くん…」
「うん。覚えてくれてたんだ!」
「当たり前ですよー…クラスメイトになったんですから…」
「ありがとうっ。そう言ってもらえて、嬉しいなぁ。あっ…そうだ!
良かったら、今日一緒にお昼食べない?」
しかも、なんか誘われた!!!
「あ、用があるのでダメです。」
「どうしても?」
「どうしても…。」
「そっか。なら、仕方がないね。」
「ははは……。」
本当に何なんだ。佐野くん。