冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ


顔が、整いすぎていて


男子は彼女の事をチラっと盗み見をしたり
女子も、喋りかけたりしていて


この子は人気者なんだ


そう、確信した。



でも、性格は?



もしかしたら、るりのように
猫をかぶってるのかもしれない。






そう、思っていた俺が

間違いだった







「…ごめん。お待たせ。」




さっきのベンチに戻れば



「遅かったー。すっごく、暇だったし!」



と、ちょっと拗ねた顔を見せる佐々木さん。




「ごめん。マジで。」




「……っふふ。うっそー!そんなに困った顔しないで!」





かと、思えば
綺麗でイタズラな笑顔を俺に向ける


そのたびに俺の心臓は跳ねた。




と、同時に心が痛んだ。






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