冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ
その顔を見た瞬間…
自分は、なにをしてるんだろう。とまた後悔した。
「ごっ、ごめん…っ。」
「…佐々木?」
「私、欲張りだねっ。私だけの横田くんじゃないのに。おかしいよね…っ。ごめん…本当にごめん…」
「佐々木、待って」
「いや…っ。」
横田くんが、私の手首をギュッと掴んできた。
話を聞いて欲しいんだ。横田くんは。
私は、すぐにそう思った。
でも……
「今は…っ。話したくない。」
ごめん。横田くん。
もう、涙が溢れ出そうなんだ…。