冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ



「もう…三人だけ、秘密ごと…ずるい。嫌い。ばーか。ばーか。あーほ。」


(私だけ、仲間はずれみたい。)


拗ねながら一人で歩き出そうとしたとき



ギュッと手首を掴まれた。




何度も、掴まれたことがある覚えのある手。




「横田くん…」




「佐々木、」




こんな、甘い声で呼ばれたら




振り向かずにはいられない。




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