【短】Black Coffee
私は衝動を受け入れるしかなくて
いつもこうやって気づけば彼の手のひらにいる。
「狡いよ…拓」
意地悪でも優しいくても
苦くても甘くても
根本は変わらない。
ブラックコーヒーはいつも不敵に笑う。
「…可愛い白羽が悪いんだよ」
そういって彼は私のこめかみに口づけを落とす。
甘く熱い熱が広がった。
「拓なんて嫌い…」
意地悪で生意気で
甘く優しくなっても
私の心を乱し、翻弄する。