【短】Black Coffee
「学習しないね、白羽は」
「拓の意地悪…」
意地悪で生意気で…
そんな彼に私は振り回されてばかりだ。
しかも、彼が意地悪するのは私に対してだけ。
年上をからかうのが好きなだけと最初は思っていた。
だけど違った。
彼は私だけに意地悪で生意気で…。
付き合い始めの頃、どうしてか聞いてみたら彼は悪戯な笑みを浮かべて―――
『白羽、凄く可愛い顔をするから』
そんな彼に囚われてしまったのは私で…
そんな彼が嫌いだったけど、好きになってしまったのだ――――。