【短】Black Coffee
いつもならここで私がグチグチと文句を言うところだった。
だけど、今日は何故か言えなくて…
そんな私を見て、彼が私の顔を覗き込む。
綺麗な整った顔立ちが数センチという近くにいる。
「…怒ってる」
「いつものことだもの」
年上なのに遊ばれて、
年下なのにいじめて、
一年も経つこの関係が本当に愛があるのか急に不安になって…
でも、と年下の彼にそんなことを言えなくて…
ずっと黙っていると、彼の吐息が聞こえてきた。
飽きられているのかもしれない。