【短】Black Coffee
どうしたんだろうと不安になる。
私はちょこちょこと彼に寄っていき、おでこを触る。
「…熱でもあるの?」
「…白羽は天然だね」
『可愛いよ』と耳元で囁かれる。
いつもより甘い声にピクンと反応してしまう。
彼は後ろから抱きついてくる。
振りほどこうとするが力が強くで振りほどけない。
「ど、どうしたの…拓…」
「いつもと一緒だよ、白羽」
と、髪の毛に口づけを落とされる。
ブラックコーヒーに砂糖とミルクを入れたみたい。
甘くて…クラクラしそう…