明日の一歩前
会議室のある管理棟は遅くなるとカードキーがないと出れない。会議前私と課長にカードキーが渡されていた。田畑くんは私と出るように言われていたのを、すっかり忘れていた。
「高田さん、早く出たいです」
「ごめん、悪かった。」
ドアまで小走りで向かい、カードキーをかざして鍵を開けた。しん、と、静まり返って、冷えた夜空。
「寒っ」
田畑くんが首をすくめた。
「待たせたから、なんかおごるよ。あんまんとか」
「俺、高校生ですか?でもご馳走になろうかな」
笑いながら答えた。
天然パーマのふわふわの髪。くりくりの瞳。普段はコーヒーとかだけど、今日は甘いものをおごりたくなった。彼には失礼かと思うけど、子犬みたいでかわいくて、たまに甘いものとかをおごってあげたくなったりする。
駐車場の手前のコンビニであんまん2つとお茶を2つ買った。
「なんか、会議後には思えないですね、あんまんって」
「このままだと、帰ってそのまま寝ちゃいそうだな、私」
空を見上げながら、大の大人がコンビニ前であんまん食べてるなんて、ちょっと不思議な光景かもしれない。
「高田さん、早く出たいです」
「ごめん、悪かった。」
ドアまで小走りで向かい、カードキーをかざして鍵を開けた。しん、と、静まり返って、冷えた夜空。
「寒っ」
田畑くんが首をすくめた。
「待たせたから、なんかおごるよ。あんまんとか」
「俺、高校生ですか?でもご馳走になろうかな」
笑いながら答えた。
天然パーマのふわふわの髪。くりくりの瞳。普段はコーヒーとかだけど、今日は甘いものをおごりたくなった。彼には失礼かと思うけど、子犬みたいでかわいくて、たまに甘いものとかをおごってあげたくなったりする。
駐車場の手前のコンビニであんまん2つとお茶を2つ買った。
「なんか、会議後には思えないですね、あんまんって」
「このままだと、帰ってそのまま寝ちゃいそうだな、私」
空を見上げながら、大の大人がコンビニ前であんまん食べてるなんて、ちょっと不思議な光景かもしれない。