うさぎの学習
「もう~やめてや!!」
ウチは、ありったけの力で払いのけようとした!
「やめてんかぁ~やめ、もう離れろ~」
ドサッ
酔っていた事も助けになって、おっちゃんはベッドから落ちた。
「いて、テテテ……」
「何でなん!?
ウチに、そんな気持ちがあったらな、何で久美子に手を出したんや!?
ウチ、信じられへんわ!
久美子はな、あの子は……恋に、男にまるっきり免疫がないのや!
もう止まれへんみたいやから、おっちゃんも男やったら、ちゃんと責任取りや!」
おっちゃんは、ベッドの下で肩を落とし、項垂れてしまった。
「……すまん、俺が悪かった、ちょっとした気の迷いやったんや、
あの女……年も年やから、もっと大人やと思ったし、遊びで割り切って付き合える女と思った、
それがやなぁ……俺に入り込んできて、ちょっとしつこい所があるんや。
それに、それに、それに……」
おっちゃんは何か言いたげやのに、言いにくそうにしていた。
「それに何?」
「お前……あいつの体の事で、気ぃ付いてないか?
知ってるやろ?」
「せやから何よ?」