うさぎの学習


横に座ると、おっちゃんがまたその気になるような気がして……
ウチはカウンター越しに立った。


今日は落ち着いて話そうと、心の中で思いながら……


「なぁ~おっちゃん
最近、久美子とどうなん? 上手くいってないの?あの子なぁ、この頃また様子がおかしいねん」


「それやがな、俺もお前に聞いてほしい事があったんや、
俺なぁ……お前に怒られてから……って言うか、あいつが病院から出て来てから、一回も抱いてない、これはほんまや」


「で? それで何が言いたい訳?」


「もう、あいつとは徐々に別れる方向に持っていこうと思てる」



「……おっちゃん、ウチな、あの子を病院に連れて行ったん知ってるやろ? 
もうワキガもちゃんと治療したんやで……
今更、何てこと言うん?」



「俺は、やっぱりお前がええんや……
商売だけの繋がりやない、お前が一番好きなんや、俺は………」


「今更そんな事言うて、久美子の事、どうするつもりや、いったい!?」





 
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