うさぎの学習
ゆらゆらとブランコに揺られながら、先に話し出したのは久美子やった。
「ママ……
私、えりさんに全部聞きました、
ママのこと、和男さんのこと、店の内情も……
で、どうしても謝りたかったんです、
本当にごめんなさい、こんな事に……店まで閉店する事になるなんて……」
久美子が涙を溢した。
「久美子……泣かんでええよ。
久美子のせいやないよ……
例え……違う女の子が入って来ても、同じ結果になってたかもわかれへん、
おっちゃんはな、そんな悪党とは違うんやけど……あの人の女好きは病気みたいなもんやねん。
それを知っていて、店をしたいだけで、愛してもないのに、繋がってきたウチもウチやし……
おっちゃんは優しいとこもあったよ、だって、キャバの時に救ってくれたんも事実やし……
でも……久美子には、おっちゃんは合わんような気がする……
ウチな、またキャバに戻って一から頑張ることに決めたんや、今度こそはな、いつか自力で店しようと思ってる」